TBSラジオが、ナイター中継から撤退することを正式発表しています。
これまで、レギュラー番組をさんざん短縮してまで頑なに放送されてきたナイター中継。今更、なぜ撤退するのでしょうか?
ナイター中継終了の正式発表は、TBSラジオの社長が11月の定例記者会見で述べたもので、ナイター中継を終了する理由には言及されていませんが、撤退する最大の理由は“巨人戦の中継権料の高さ”にあるといわれています。
なんでも、首都圏向けに巨人戦を中継するとなると制作費が100万円を超えるのだそうで、ラジオ番組でこの制作費ではやっていけないと判断したらしい。
「最近は3時間番組でも、普通は制作費は10万円程度。ところが巨人戦は、解説者のギャラなども入れると100万円では効かない。今のラジオでこれは厳しい。」(zakzak)
野球人気が低迷により聴取率が低く、広告費も下がっている中で、放送権料(中継権料)はピーク時のままというわけです。
そりゃ撤退するわな。
でもそれだと、阪神巨人戦を放送している在阪局はどうなんでしょうか?撤退しないのかな?(してほしい)まあ、在阪ラジオ局については、ラジオ局がぶっ潰れても阪神戦を放送しているでしょうけどね。
TBSラジオ社長の記者会見まとめ
- 首都圏ラジオ聴取率、16年4ヶ月連続首位
- 提供CMについては、10月の改編期で提供脱落があったものの、新番組や日本シリーズへの提供は好調で前年通り
- スポットCMは堅調で、前年を上回った
- 1952年から放送してきたナイター中継、2017年度をもって終了
- 新しいレギュラー番組を開発・編成して新規リスナー獲得を目指す
AMラジオのパターンとして、ナイターオフシーズンに面白い番組が放送される(どうせ短期間だからやったれ的な)というのがあり、ナイターシーズンになるとレギュラー番組が短縮されまくって野球ムカツク!というのがあります。
今後は、少なくともTBSラジオにおいては、それが無くなるわけで、どう変わるか?次の改変はちょっと注目かもしれません。
- Source 社長定例記者会見.pdf