「Windows 10 S」向けのiTunesは、年内にはリリースされないことが明らかになりました。「Windows 10 S」向けのiTunesについては、2017年5月のビルドカンファレンス内で「年内にリリースする」と予告されていましたが、それが延期されたことになります。
「Windows 10 S」は通常の「Windows 10」とは違い、Microsoft Storeからのみアプリをインストールできる仕様となっているため、現在提供されているWindows版のiTunesは利用することができません。
そのため、「Windows 10 S」のユーザーでiPhoneなどのiOSデバイスを使っている場合は、Microsoft StoreでiTunesがリリースされるまでは、iTunesでバックアップをとったり同期することはできないということになります。
「Windows 10 S」では、セキュリティを向上させるために野良アプリが一掃され、公式のMicrosoft Storeで審査をパスしたアプリのみインストールできる仕様となります。
Windowsを使い慣れた人には全くメリットはありませんが、PCのことは一切分からんという人の場合は「Windows 10 S」の方が安心して使えそうです。印象としては、かなりスマホ寄りなWindowsとなっています。
なお、Microsoft Store向けiTunesがいつ頃リリースされるのかについては明らかにされていません。「Windows 10 S」ユーザーは多くなく優先順位は低いでしょうから、リリースを先延ばしにされる可能性もありそうです。
Windows 10 Sとは?
Windows 10 S は、特別なWindows 10 Pro 構成です。Windows 10 Pro の機能を多く装備していますが、セキュリティとパフォーマンスを目的として、Microsoft Store のアプリのみを実行し、既定のブラウザーとして Microsoft Edge を使用する構成になっています。
実行するアプリが Microsoft Store のものに限定されるため、Windows 10 S は、Microsoft Store だけですべてが揃い、他の場所からアプリをダウンロードする場合のリスクを排除して安全性を重視したいという皆様に最適です。
Microsoft Store から入手できないアプリを使用しようとすると、"Windows 10 S で使用するアプリは Microsoft Store から入手する必要があります" という内容のリマインダーが表示されます。 Microsoft Store にないアプリケーションや互換性に問題のあるアプリケーションをどうしてもダウンロードする必要がある場合は、Windows 10 S から Windows 10 Pro に切り替えることもできます。
Windows 10 Pro への切り替えについては、Microsoft Store で Windows 10 Pro を検索してください。Pro への切り替えは不可逆的です。いったん切り替えると、Windows 10 S に戻すことはできません。
「Windows 10 S」で野良アプリを動かすのは不可能。「Windows 10 Pro」を上書きインストールすれば野良アプリも使えますが、それをすると「Windows 10 S」には戻せないということです。
- Source ZDNet
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