Shureのコンデンサーマイク「MV88+」で、録画した動画が無音になる症状が未だに発生しております。
なんだかんだで1年ちょい使ってみた感想ですが、やっぱりこのマイクは今のiPhoneとの相性がすこぶる悪いような気がします。今のiPhoneというのは、Face IDを搭載したiPhoneのことです。
- 「iPhone 8 Plus」で使っていた時は一切発生しなかった
- 「iPhone 11」に替えてからいきなり発生した
- 「iPhone X」や「iPhone XS」でも同様に、撮影した動画が無音になる症状が報告されている
- iOSをアップデートしても改善されない
- Touch IDを搭載しているiPadやAndroidに接続すると普通に使えるので、マイクの故障ではない
と、こんな感じなのでほぼ決まりでしょう。
マイクのファームウェアや専用アプリは最新バージョン、iOSは13.4でもこの症状は解消されていないので、iOSに問題があるというよりも、Face IDの仕様にマイクのファームウェアが対応しきれていないような気がします。
リリース直後から「iPhone X」での症状が報告されている、にもかかわらず未だに改善されていない。ファームウェアのアップデートも停止したままです。
ソフトウェアの開発は外注なのでしょうか?
「MV88+」や「MV88」でも色々と問題があるみたい。
そして同じく、「iPhone X」では問題があるが「iPad」では問題なし。Face IDとTouch IDの違いが影響していると考えられます。
Shureからリリースされている専用のアプリもちょっと問題です。
「MOTIV Audio」というアプリでマイクの設定を行いますが、設定後にロックをかけておかないと、マイクがエラーを起こしたりすると勝手にリセットされることがあります。(マイクゲインが最小になってたりする)
また、設定変更中にアプリがフリーズして、マイクもエラーを起こすこともあります。
動画撮影用の「MOTIV Video」に関しては問題外。
ShureのマイクだからShureのアプリで使えばちゃんと認識されるだろう、みたいなことは一切ありません。むしろ、マイクを認識せずに内部マイクで録画しやがります。
「iPhone 11」での動画撮影は、広角レンズへの切り替えがスムーズなiOS標準のカメラアプリで行いたいところですが、それだと、マイク音声がちゃんと録音されているのか撮影中に見えないので、「FiLMic Pro」などのサードパーティアプリを使うことになります。
撮影後のチェックも欠かせません。
10分の動画撮影を行うと5分くらいで無音になっている最悪なケースもあるので、ちゃんと終盤まで確認しないといけないし。
一応、おまじないとして、撮影前には全てのアプリを終了させて、機内モードにしてから録画するようにはしています。
現行のFace IDはランドスケープモード(横モード)での顔認証ができませんが、どうもそれが原因のような気がしますね。
断定はできないけど、そうとしか考えられない。
マイクが正常動作していて動画撮影を終えて、移動中にiPhoneをロック状態にする、そして再び撮影を開始しようとロックを解除して録画ボタンを押すと、マイクがエラーを起こしている(FiLMic Proのマイク音量表示がフリーズしている)当然音声は入らないというパターンが結構あります。
対策方法みたいなもの
自分で色々試してみて、安定していると感じたのがこの方法。
- バックグラウンドで動作しているアプリやゲームを全て終了させる
- ロック状態でマイクを接続して、マイクのLEDライトが緑色→消灯したのを確認してからロック解除を行う
- カメラアプリで「Shure MV88+」が認識されているかをチェック
- カメラアプリのマイク音量表示が動いているかをチェック
- イヤホンでマイクが集音しているかをチェック
- 撮影後、ロックをかける前にLightningケーブルを抜く
これでなんとかやってみよう。
ちなみに、マイクに接続したイヤホンで音を拾っていても録音されていない場合があるので、カメラアプリのマイク音量表示がフリーズしていないかチェックするのが一番重要かも。