Shureのスマートフォン向けコンデンサーマイク「MV88+」ユーザーに朗報です!
絶望的と思われていたファームウェアアップデートがリリースされました。
果たしてフリーズする症状は改善されるのか?
最新ファームウェアのバージョンは1.0.21.0。
「MV88+」を接続した状態で、バージョン2.7.0にアップデートしたMOTIV Audioアプリを起動することで、ファームウェアアップデートすることができます。
「MV88+」の問題については、iPhone X以降でまともに動作しなくなるという報告が挙がっていて、原因は不明ながらFace IDを搭載したiPhone(もしくはLightningケーブル)との相性がすこぶる悪く、録音または録画中にフリーズして無音になってしまうという、外部マイクとしては致命的すぎる不具合をはらんでいました。
実際に自分が使っているiOSデバイスで試したところ、iPhone 8 Plusでは正常に動作していたものが、iPhone 11に買い替えた途端、まともに動作しなくなりフリーズを連発。ハングアップのような症状になると、Lightningケーブルを抜き差ししてもしばらくの間使い物にならず、いざ撮影という時に使えない・・・。
高価なマイクなのに購入したものの使わずに保管している、またはすぐに手放したという人も数多くいるという、音質はいいだけに非常に惜しい外部マイクでした。
実際に試してみたiOSデバイス
- iPhone 5:普通に使える
- iPhone 8 Plus:普通に使えた(iOSのバージョンによっては使えないという報告もある)
- iPad 5:普通に使える
- iPhone 11:頻繁にフリーズ、無音になるので標準カメラアプリでは怖くて使えない
- iPhone SE 2020:iPhone 11よりマシだけど、機嫌が悪いとフリーズすることがある
iOSデバイスとの接続では不具合のある「MV88+」ですが、micro USB to USB-CケーブルでAndroidデバイスとの接続や、microUSB to USB-AケーブルでMacやWindowsとの接続では全く問題はなく、長時間の録音にも使えることから、iOSデバイスかiOSのバージョン、Lightningケーブルとの相性問題があることは明らかでした。
Shureもこの問題をかなり前から認識していたものの、iOSのアップデートをお待ち下さいスタンスでファームウェアはアップデートされずに放置されていたので、絶望的だと見られていましたが、ここにきてまさかのファームウェアアップデート!
iPhone 11で使えるようになるかチェック
早速、ファームウェアをアップデートして、ちゃんと動作するかチェックしてみました。
アップデート完了。
動画撮影アプリで録画してみて、マイクがフリーズせずにちゃんと使えるかチェックしてみましょう。
マイクはしっかり認識されます。
ケーブル抜き差し、Face IDでロック解除を繰り返してもマイクがフリーズすることなく認識されました。音もしっかり録音されます。
テスト環境1
- iPhone 11
- iOS 13.6
- FW 1.0.21.0
テスト環境2
- iPhone SE 2020
- iOS 14パブリックベータ
- FW 1.0.21.0
どちらも正常動作。
iPhone 11ではまともに使えなかったので、ちょっと感動。
いくつか撮影してみて、5分くらいの長尺で録画すると一度フリーズが発生しましたが・・・
ただ、このフリーズは動画撮影アプリごとフリーズしたので、マイクのフリーズではなく熱暴走の可能性もあります。
また、動画撮影アプリの再起動とケーブルを抜き差ししたらフリーズは改善されたので、以前のようにハングアップしたまま一定時間使えなくなることは無くなったようです。
iPhone 8 Plusで使っていたときの使用感がやっと戻ってきた感じ!