Intel MacからAppleシリコンMacに移行することで、Thunderboltのサポートは一体どうなるのか?
Thunderboltという規格は、PCI ExpressとDisplayPortをベースとしてAppleとIntelが共同開発したもので、ポートの見た目はUSB-Cポートと変わりませんが、サポートするデバイスにはIntel製のコントローラモジュールが必要となります。
脱IntelになることでThunderboltの対応がなくなるのでは?という懸念がありますが、Apple広報によると、新しく登場するAppleシリコンMacでもThuderboltのサポートは引き続き行うことを約束するとしています。
現在のMacに搭載されている規格は、Thuderbolt 3になります。
コネクタの形状はUSB-Cポートと同じですが、PCI Express 3.0、DisplayPort 1.2、USB 3.1 Gen 2で接続が行えます。外部ディスプレイ出力、給電、eGPUが使えるのはこのためです。
AppleシリコンMacでもThunderboltが搭載されるとして、搭載されるバージョンは3のままなのか、それとも最新の4になるのか?
ちょうどタイミング良くThunderbolt 4の発表がIntelによって行われたので、Thunderbolt 4がどういうものなのかチェックしてみましょう。
Thunderbolt 4の特長
- コネクタやポートはUSB-C
- USB 4をサポート
- データ転送速度は、Thunderbolt 3と同じ40Gbps(ケーブル長2mまで)
- PCI Expressのデータ転送速度は、16Gbps→32Gbpsにアップ
- USB 3.2のデータ転送速度は10Gbps
- ストレージデバイスの転送速度は、最大3,000MB/s
- 映像出力は、4K出力 x 2、8K出力に対応
ということで、eGPUや外部モニター出力に利用するにはかなりいい感じとなっています。といっても、Thuderbolt 4対応の機器に買い換えないといけないので、対応製品が出揃うまでは恩恵を感じることは無いでしょう。
専用のコントローラモジュールはIntel 8000というチップで、年内にもリリースされるということで、AppleシリコンMacの登場時期とちょっと重なりますが、Thunderbolt 4に対応する製品がまだ出ていないことを考えると、AppleシリコンMacがいきなりThunderbolt 4を搭載するかどうかは、ちょっと微妙な感じですね。
- Source The Verge
- Source PC Watch