AppleシリコンMacに搭載されているM1チップのグラフィックパフォーマンスは、具体的にどのくらいなのか?
GFXBench 5.0を使ったベンチマーク結果を既存のGPUと比較した記事によると、GeForce GTX 1050 TiやRadeon RX 560といったグラフィックボードを上回るグラフィックパフォーマンスを発揮することが判明しています。
どちらも3年くらい前のグラフィックボードで、GeForce GTX 1050 Tiは2.9 TFLOPS、Radeon RX 560は2.6 TFLOPS。
M1チップのGPUは8コアで2.6 TFLOPSとされていますが、実際の処理能力はこれらのグラフィックボードよりも少し上のようです。
3年前のエントリークラスのグラフィックボードよりも少し上のパフォーマンス。
これって、どんなもんなんでしょう?
1つのチップに内蔵されているGPUでこれだけのパフォーマンスが発揮されるのはスゴいことですし、TDPも15Wと格段に省電力なのは分かりますが、これだけで動画編集をこなすことが本当にできるのか?
1080pは大丈夫だとしても、4Kはちょっと厳しいでしょうね。
10万円前後で購入できるエントリークラスのMacに搭載されているオンボードGPUとして考えると、これまでよりも格段に進化したのは確かですし、人によってはこれで十分でしょう。しかし、人によっては物足りないと感じることも出てくると思います。
残念ながら、現在発売されている3モデルのAppleシリコンMacはeGPUをサポートしていません。
M1チップを搭載したMacBook Air、MacBook Pro、Mac miniを購入する時は、このことを承知の上で購入されることを強くおすすめします。
今後登場するiMacや16インチMacBook ProではGPUが強化されるという話なので、それに期待するのもいいかも。
- Source Tom's Hardware