M1 Mac miniとIntel Mac miniでは、実際のところ性能にどれだけ差があるのか?
比較テストを行ったYouTube動画がアップされていたので、そちらを拝見したところ・・・単体では全てにおいてM1 Mac miniがIntel Mac miniを上回り、さらに重い処理を行っても低発熱でファンの回転数は静音をキープしているという、これまでのIntel Mac miniの常識を覆す内容になっていました。
また、こちらの動画ではeGPU+Intel Mac miniとの比較テストも行われており、買い替えを検討している人にとっては非常に興味深い内容となっています。
Cinebenchのストレステストの結果は同じくらい。
CPUの性能だけなら、M1とIntel Core i7@3,2GHzとで大きな差はありませんが・・・
ベンチマークテスト中、冷却ファンの回転数はIntel Mac miniが4400rpmだったのに対して、M1 Mac miniはわずか1700rpm。CPU温度はIntel Mac miniが95℃、M1 Mac miniが50℃。
M1チップは負荷をかけても低発熱を維持するので、冷却ファンも低回転を維持。結果、ずーっと静か。
Mac miniの冷却ファンの回転数は、3000rpmを超えるとちょっとうるさくなってくるので、4400rpmというのは普通に「ゴーー」という音がするくらい。対して、1700rpmというのは殆ど音がしない状態です。
また、その時のCPUの消費電力は、Intel Mac miniが75W、M1 Mac miniが13W。Intelと比べると、別次元の省電力かつ低発熱なチップになっています。
日常的に使うMacで、この差はかなり大きい。
ベンチマークテストのCPUスコアは、わずかにM1 Mac miniの方が上回る程度ですが、GPUスコアには圧倒的な差がみられます。まあ、元々Intel Mac miniのオンボードGPUはショボかったので、この結果は誰もが納得でしょう。
そのショボいオンボードGPUを補う為にeGPUがあるのですが、そのeGPUとM1の比較も行われています。
これが一番気になるところですね。
eGPUとしてRadeon RX 5700 XTを接続したIntel Mac miniと、16GB RAMにしたM1 Mac miniの比較。
Geekbench 5のMetalスコアでは、eGPU+Intel Mac miniはM1 Mac miniの約2.7倍の性能があるという結果が出ています。
そりゃまあ当然か。
しかし、5分間の4K動画の書き出し作業を行わせると、M1 Mac miniが3分、eGPU+Intel Mac miniが4.2分という結果になっています。
いくらGPU自体の性能が高くてもThunderboltやCPUやRAMなどがボトルネックとなり、結果的にはM1 Mac miniの方が速いということもあるようです。(これは作業によりますが)
また、消費電力を見てみると・・・
M1 Mac miniがわずか5.6Wなのに対して、eGPU+Intel Mac miniは200W以上の電力を消費していることになります。
省エネ・低発熱・静音という意味でも、快適に作業できるのはM1 Mac miniの方であることに間違いないでしょう。
ワンチップでeGPUと勝負できてる時点で、ちょっとすごすぎですね。
というわけで、今回のこの結果で確信しました。
Appleシリコンへの移行は思っているよりも早く進むということと、eGPUは近い将来にお払い箱になるということを。
(Image:MaxTech)