搭載するRAMを8GBと16GBの2種類から選べるM1 Mac。
実際に2万円の差はあるのか?
それは、行う作業によって変わってきます。
2台のM1 MacBook Proを使って比較した動画によると、Xcodeでのコンパイル、Lightroom ClassicでのRAWデータの書き出しなどでは僅かな差しかみられませんが、Final Cut Proで8Kビデオを4Kで書き出した場合は、8GBより16GBの方が約2倍速く作業が完了しています。
そして驚くべきことに、この時の書き出し速度は、16インチMacBook Pro(Intel Core i9 / 32GB RAM / Radeon Pro 5500M)を使った時とほぼ同じ!
30万円を超えるモデルと10万円ちょいのモデルが同じというのは、ちょっと驚きですね。
というわけで、動画編集を行うなら16GBを。そこまでしないなら8GBでも十分という感じでしょうか。
そんなM1チップですが、元々モバイル向けのSoCだけに省電力と低発熱でも定評があります。実際にどのくらいなのか?ベンチマークテストの時の本体温度もチェックしてみましょう。
こちらは、Xcodeでコンパイルを行うベンチマーク中の温度。
CPU使用率が100%になっていますが、温度は67度とそんなに高くありません。
Intelなら80度を軽く超えているでしょう。
こちらは、Final Cut Proで8Kビデオを4Kに書き出し中の状態。
CPU使用率は30%前後、GPU使用率は99%の状態ですが、温度はわずか62度。
かなり安定しています。
これなら、USB扇風機はもういらないかな?
というわけで、動画編集を行うなら16GBにした方が断然良い!ということでした。
ただ、16GBにしたら納期がめっちゃ延びるんですよね。