2021年モデルの新型MacBook Proと新型MacBook Airについて、Bloombergの記事で新情報が伝えられています。
現在開発中のAppleシリコンMacは、MacBook Pro、MacBook Air、ハイエンドMac mini、iMac、Mac Proと全種類のMacが開発されていて、そのうちMacBook Proは夏頃に登場するということで、6月のWWDC 21での発表説が濃厚となります。
それに続いて、年末までにMacBook Airが登場するということです。
2020年モデルでは同じチップを搭載して同じスペックだった2機種ですが、2021年モデルでは、MacBook Proの方がより高性能なチップを搭載し拡張性も高くなるなどの差別化が図られます。
新型MacBook Proについては、これまでの噂をなぞる形になりますが、14インチと16インチがあり、再設計された筐体にThunderboltポート、充電用のMagSafeポート、HDMIポート、SDカードスロットを搭載しています。
そして、今回の記事での新情報となるのが、新型MacBook Proに搭載されるチップです。
M1チップの後継にあたるチップでM1XチップまたはM2チップと呼ばれているSoCですが、新型MacBook Pro用に2つのバージョンが開発されているということです。違いはGPUコアの数で、16コアと32コアの2バージョンがあるといいます。
新型MacBook Proに搭載されるSoC(M1X or M2)
- CPU:8つの高性能コア / 2つの高効率コア
- GPU:16コアと32コアの2バージョンあり
- RAM:最大64GBまで
このチップは、開発中のハイエンドMac miniにも搭載されます。
現行のM1チップ
- CPU:4つの高性能コア / 4つの高効率コア
- GPU:8コア(7コア)
- RAM:最大16GBまで
M1Xチップでは、CPUの高性能コアが2倍に増え、高効率コアが半分に減っています。また、GPUコアは2倍と4倍に増えているので、消費電力はM1チップよりもアップするでしょう。発熱についても同様です。ラップトップモデルの場合は、バッテリー駆動時間も気になるポイントになります。使用用途によってはM1 MacBook Proの方が良いというケースもあるでしょう。
新型MacBook AirはM1からグラフィック強化
年末までに登場するという新型MacBook Air。
少し前の噂では、M1 iMacのようにホワイトベゼルで複数のカラーバリエーションになると言われていますが、今回の記事では搭載されるチップについての言及がありました。
新型MacBook Airに搭載されるチップは、M1チップと同じCPUコア数のまま変わらず。ちょっと性能がアップしています。GPUコアは29コアと10コアになり、M1チップから2つ増えます。
- CPU:4つの高性能コア / 4つの高効率コア(コア数は同じ、実行速度は高速化)
- GPU:10コア(9コア)
このチップこそM1Xチップと呼べそうな感じ。
ローエンドの13インチMacBook Proもある
新型MacBook Proには14インチと16インチしかないと思われていましたが、今回の記事ではローエンドモデルとして13インチのMacBook Proも計画されていることが明らかになりました。
13インチMacBook Proは、14インチや16インチとは異なりローエンドモデルということで、上記のMacBook Airと同じチップが搭載されるようです。13インチということで現行モデルのアップデート版になるような気もしますが、それについての言及はされていません。
AppleシリコンMacProに搭載されるチップ
MacPro用のチップはコア数が格段にアップします。
特に、GPUのコア数がえげつないことになっています。
- CPU:20コア
- GPU:64コア / 128コア
- Source Bloomberg