カメラアプリの「FiLMiC Pro」が、iPhoneの内蔵マイクを使ったステレオ音声の収録に対応していました。
iOSの標準カメラアプリでは、2019年に登場したiPhone 11より、内蔵マイクを使ったステレオ音声の収録が可能となりましたが、こちらの「FiLMiC Pro」は内蔵マイクを単体でしか扱えなかったので、ステレオ音声では収録できませんでした。
2020年に登場したiPhone 12でもそれは変わらず、iPhone 13があと1ヶ月後に登場するかも?というこのタイミングで、やっと対応してくれました。
iPhoneの内蔵マイクを使ってステレオ音声で録画するには、iPhone 11以降のモデルが必要です。
「FiLMiC Pro」の設定アイコンのオーディオから、マイクの種類を「iPhone Mic (Stereo)」に設定すれば、すべてのマイクを使ってステレオ音声で録画することができます。
これで外部マイクが無い状態でも、モノラルより臨場感がある音質でビデオ撮影ができるようになりました。
iOSの標準カメラアプリはオートフォーカスがちょっと頼りないので、ビデオ撮影ではできるだけ「FiLMiC Pro」を使いたいけど、外部マイクが無い時はステレオ録音ができないので、仕方なく標準カメラアプリを使っていた自分にとっては、今回のアップデートはまさに待望していた内容でした。
また、iOSの標準カメラアプリは、バックグラウンドで動画系のアプリを立ち上げていると、ビデオ撮影の音声にブツブツとノイズが乗る現象があります。iPhone 11の時からあり、iPhone 12 miniでも同様の現象を確認しているので仕様のようです。「FiLMiC Pro」ではその現象は発生したことがないので、今回のアップデートを期に、ビデオ撮影は常にこちらを使っていきたいと思います。
ただし、風切り音にはちょっと注意が必要。
iPhoneの内蔵マイクは、強い風を受けると風切り音をやたら拾ってしまうので、風の強い場所ではあえてステレオにせずに、マイクを指定して風の反対側のマイクを使うようにしたほうがいいでしょう。