![USB-C_vs_Lightning_port-05.jpg USB C vs Lightning port 05](https://ipod.item-get.com/img/22/02/USB-C_vs_Lightning_port-05.jpg)
今や、スマートフォンをはじめ、ほぼ全てのガジェット類に搭載されているUSB-C。
iPhoneやAirPodsなどのApple製品では、今でもLightnigが採用されていて、ユーザーからは汎用性の高いUSB-Cへの移行が熱望されていますが、ポートやコネクタの耐久性に関しては、USB-CよりLightningの方が優れているという見方もあります。
海外フォーラムRedditのスレッド「iPad ProのUSB-Cポートがぶっ壊れたぜ!」によると、2018年モデルと2020年モデルのiPad Pro 2台で、USB-Cポートの損傷が発生したという人が登場し、USB-Cポートの修理は保証外の扱いとなり、修理費として549ドルかかると言われたと伝えています。
Lightningを搭載しているiPhoneでは、このような損傷例はあまり聞きませんが、USB-Cを搭載しているiPad Proでは、それなりに発生しているようです。
とういうことは、USB-CよりもLightningの方が耐久性があるのでしょうか?
まずは、両者の構造をチェックしてみましょう。
Lightningポートの構造(iPhone)
![USB-C_vs_Lightning_port-02.jpg USB C vs Lightning port 02](https://ipod.item-get.com/img/22/02/USB-C_vs_Lightning_port-02.jpg)
iPhoneユーザーには見慣れたLightningポート。
ポートの内部は凹状で、上下に端子が並んでいます。
コネクタが凸状なので、それに合う形になっています。
USB-Cポートの構造(MacBook Air)
![USB-C_vs_Lightning_port-04.jpg USB C vs Lightning port 04](https://ipod.item-get.com/img/22/02/USB-C_vs_Lightning_port-04.jpg)
USB-Cポートは、端子が真ん中にあります。
ポートが凸状で、コネクタが凹状。Lightningとは真逆の構造になっています。
![USB-C_vs_Lightning_port-03.jpg USB C vs Lightning port 03](https://ipod.item-get.com/img/22/02/USB-C_vs_Lightning_port-03.jpg)
ポートの端子をよく見ると、Lightningコネクタの端子とよく似ていますが、Lightningほど厚みは無く薄くて頼りないです。
ちょっとひねると、ポキ!っとすぐ折れそうですね。
LightningとUSB-C コネクタの構造
![USB-C_vs_Lightning_port-01.jpg USB C vs Lightning port 01](https://ipod.item-get.com/img/22/02/USB-C_vs_Lightning_port-01.jpg)
ケーブルのコネクタ部分も全く違います。
USB-Cは凹状で端子は中にありますが、Lightingは凸状で端子はむき出し。
ポートとコネクタの構造が真逆なんですね。
この構造の違いが、耐久性の差に繋がっているというのは確かにありそう。
USB-CよりLightningの方が耐久性がある
日常的に抜き差しを繰り返す場合、ラフに扱ってしまいコネクタを斜めに差し込んでしまうというケースも稀にあります。そんな時にダメージを受けやすいのは、ポートの部分に凸状の薄いペラペラの端子があるUSB-Cの方でしょう。
さらに、端子が折れた場合はどうでしょうか?
Lightningコネクタであれば、ケーブルを交換するだけで済む可能性が高く、例え、ポートにコネクタが残っても、工具で簡単に引き抜けるでしょう。しかし、USB-Cコネクタの場合は本体側に端子があるので、これが折れてしまうとかなり厄介なことになります。
本体を分解してコネクタモジュールの交換、モジュールで交換出来ない場合はマザーボード(ロジックボード)全交換になってしまうことから、損傷時のリスクはUSB-Cの方が圧倒的に高くなります。
そういう面を考えると、Lightningも悪くないなと感じてくるから不思議。iPhoneやAirPodsはバッテリー容量が少なく充電の為にケーブルを頻繁に抜き差しするので、耐久性の優れたLightningを採用するというのは理にかなっています。
Appleが、iPhoneをUSB-Cへ移行しない理由は、単にLightningコネクタのMFi認証のライセンス料の莫大な収益があるからで、コネクタの耐久性などはあまり考慮されていないでしょうけど、iPhoneユーザーにとっては、USB-Cの汎用性とLightningの耐久性のどちらを重視するかで意見が分かれそうですね。
iPad ProのUSB-Cポートの耐用年数
USB-Cポートの寿命についてですが、使用頻度によるので一概には言えませんが、2018年モデルのiPad Proでは、USB-Cで充電できなくなったという報告が複数あるので、4年〜5年で何らかの異常が発生する可能性があるようです。
![ipadpro_magickeyboard.jpg Ipadpro magickeyboard](https://ipod.item-get.com/img/22/02/ipadpro_magickeyboard.jpg)
iPad ProのUSB-Cポートで充電できなくなった場合は、まずケーブルを替えてみる。それでもダメなら、Magic Keyboardを使ったパススルー充電で凌ぐといった対策法があります。