今年の9月に登場が予定されているiPhone 14シリーズには、入出力のポートとしてUSB-CではなくLightningポートが搭載されるとされていますが、ハイエンドモデルのiPhone 14 Proには、より高速なLightningポートが搭載される可能性があるという噂が伝えられています。
現在、iPhoneに搭載されているLightningコネクターは、USB 2.0の規格なのでファイル転送速度が480Mbpsしかありません。この事実にちょっと驚いたという人も多いのではないでしょうか?自分もそうです。
iPhoneのファイル転送速度はてっきりUSB 3.0だと思っていたら、まさかのUSB 2.0だったなんて・・・。
USBのファイル転送速度
- USB 2.0:480Mbps
- USB 3.0:5Gbps
- USB 3.1 Gen2:10Gbps
- USB 3.2:20Gbps
USB 2.0は2000年に登場した規格です。LightningコネクターがiPhoneに搭載されたのは、2012年の9月のこと。iPhone 5の頃から、今でも現役で採用されています。
Lightningという規格自体は、最大でUSB 3.0のファイル転送速度が可能となっていますが、これには条件があります。Apple純正の「Lightning - SDカードカメラリーダー」を例にあげると、12.9インチiPad Pro(第1世代と第2世代)と10.5インチiPad Proのみ、最大でUSB 3.0のファイル転送速度に対応していますが、これ以外のiPadやiPhoneではUSB 2.0のファイル転送速度になります。
これは、本体側のLightningコネクターがUSB 3.0に対応しているか、それともUSB 2.0のままかという違いによるもので、全てのiPhoneは、USB 2.0対応の古いLightningポートが搭載されているので、USB 3.0ではファイル転送ができません。
これは・・・ちょっと残念すぎる事実ですね。
そんなiPhoneですが、iPhone 14 Proからは、USB 3.0に対応するLightingポートが搭載されるかもしれないという話。その理由としては、Apple ProResで動画撮影ができるようになったことで、大容量のファイルを転送する必要が出てきたことがあげられます。USB 2.0とUSB 3.0ではファイル転送速度に10.4倍もの差があるので、大容量ファイルをやりとりするなら圧倒的にUSB 3.0が有利だからです。
2022年後半にUSB 3.0に対応するというのもかなり微妙な感じですが、Lightinngポートの規格上、ファイル転送速度の限界がUSB 3.0なので仕方ありません。iPad Proのように、iPhoneにもUSB-Cポートが搭載されれば、ファイル転送速度もUSB 3.1になりますが、AppleはまだiPhoneからLightningポートを廃止するつもりはないようです。
- Source iDropNews
- Source 9to5Mac