Appleが、開発者向けイベントのWWDC 23を6月6日〜10日の日程で開催すると正式発表しました。同イベントはオンライン形式で開催され、秋に正式リリースされる最新のiOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOSなどの新機能が明らかにされます。
また、今年のWWDC 23では、Appleが開発を進めているヘッドセット向けのOS「rOS」とMRヘッドセットの「Reality Pro」の発表も行われると予想されており、最新デバイスの発表としても注目のイベントとなります。
WWDC 23のバナー画像のデザインは、VRヘッドセットの中に入っているレンズを連想させるものになっており、MRヘッドセットが発表されるのは確定的と見て良いでしょう。
前回と同じスケジュールなら、基調講演は6月6日の午前2時から。
apple.com/jp、Apple Developerアプリケーション、Apple TVアプリケーション、YouTubeからライブ視聴でき、配信終了後はオンデマンド再生で視聴できます。
WWDC 23で発表されるOS
- iOS 17
- iPadOS 17
- macOS 14
- watchOS 10
- tvOS 17
- rOS
秋に正式リリースされるメジャーアップデート版は例年通り。
今回は、ヘッドセット向けの「rOS」も発表されます。
WWDC 23で発表が期待されているハードウェア
- MRヘッドセット Reality Pro
- M3チップ搭載 MacBook Air
- M3チップ搭載 iPad Pro
- Appleシリコン Mac Pro
Reality Proは、M2チップを搭載してスタンドアローンで動作するMRヘッドセット。価格は3,000ドル前後の高級モデルになると予想されています。しかし、開発チームが「完成度が低い」と苦言を呈しているというニュースが出たり、実際に専用アプリはこれから登場するわけで、まだまだ様子見という感じのデバイスになります。
ヘッドセットというとメタバースと絡めて話題になりますが、メタバース自体はすでにオワコン感が半端なくなっていて、始まる前から終わっているという状態にあります。メタバース界隈からはどんどん資金が抜けて活発なAI界隈へと移行していて、ディズニーがメタバース部門を解体するなど大手企業もメタバースから手を引きつつあります。このタイミングでヘッドセットに新規参入するのは果たしてどうなのでしょうか?
Apple製品ということでメタバース抜きでも十分成功しそうですが、ヘッドセットはマニアックでニッチなデバイスだけに、iPhoneやApple Watchのように市民権を得るまでには色々と苦戦を強いられるかもしれません。
M3チップ搭載MacBook Airは、従来の13インチに加えて新筐体の15インチモデルも登場。拡張ポートはMacBook Pro並みに充実するのかという点にも注目です。そして、M3チップ搭載iPad Proは有機ELディスプレイも搭載されているという噂ですが、本当なら価格はさらにアップすることになりそうです。
- Source WWDC23 - Apple Developer