Appleの初物デバイスということで、高額ながらアーリーアダプター(早期購入者)に爆発的な人気となったVision Proですが、現在、Appleストアの出荷日の目安は3〜5日であり、需要は一段落しています。
これについて、アナリストMing-Chi Kuoさんは「値下げされるか、より魅力的なアプリケーションが登場しない限り、米国での出荷台数の伸びは限定的だろう。ニッチな市場である。」と述べ、6月までに米国以外の国でVision Proが発売される可能性があると予想しています。
- 2024年の米国内でのVision Pro出荷台数は20万〜25万台と予想(Appleの予想は15万〜20万)
- 米国市場の需要が伸びないので、供給が改善されれば世界での発売スケジュールが早まる可能性がある
- 6月のWWDC 24の開催前に、多くの国でVision Proがリリースされるかもしれない
期待外れだったという理由でアーリーアダプターが返品したVision Proの返品率については「1%未満」とかなり少なめでした。Vision Proを返品した人だけがRedditに投稿していたので、結果的に返品している人が多いように見えていただけでしたね。
新型モデルのVision Proは製造コストの削減を目標としていて、大きな仕様変更は行われず、ユーザーエクスペリエンスも現行モデルとそんなに変わらないと予想されます。visionOSアプリ開発の都合上もそうなるでしょう。
新型モデルの登場時期については2027年になると推定されているので、Vision Proの製品ライフサイクルは3年ということになります。これは、MRヘッドセットのライフサイクルとしては一般的です。
- Source 郭明錤 (Ming-Chi Kuo)