(image: iFixit)
iFixitが、M4 iPad Proの分解レポートを公開しました。
薄型設計になった筐体やタンデムOLEDなど変更点の多いモデルですが、最も注目すべき評価ポイントは、従来のモデルと比べてバッテリー交換がやりやすくなっている点です。
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ディスプレイを取り外して、2つのモジュールを取り外すだけでバッテリーにアクセスすることができるので、バッテリー交換に要する時間は従来のモデルよりも2〜3時間ほど短縮することができます。
(image: iFixit)
この2つのモジュールはネジ留めされているだけなので、簡単に取り外すことができます。
バッテリー交換における最大の難関はディスプレイの取り外しのみ。
バッテリー交換にかかる作業手順や時間が短縮されることで、Appleにバッテリー交換を依頼した時にかかる時間は短縮されることになります。
バッテリーパックは4セルから薄い2セルに変更され、容量は40.33Whから38.99Whに変更されています。
薄型設計による弊害として指摘されているのが、各種モジュールがネジ留めから接着剤による固定に変更されている点。この先祖返りのような設計変更により、スピーカーなどを取り外す時に壊してしまう恐れがあります。
(image: iFixit)
ロジックボードに搭載されているNANDフラッシュストレージは、256GBモデルのみ1枚のNANDフラッシュとなります。MacBook Airなどと同じで、最小構成のストレージモデルは1枚のみのNANDフラッシュになり、ファイルの読み込み / 書き込みにかかる時間は2枚の場合と比べて少し遅くなります。
M4チップを搭載するiPad Proで体感できるかは不明ですが、高価なデバイスですので、購入前にはそういった違いがあることを考慮しておいて損はありません。
- Source iFixit ニュース