macOS 15には、Apple純正のパスワードマネージャアプリ「Password.app」が実装されています。
iOS 18の「パスワード」とほとんど同じアプリで、ログイン情報やパスキー、認証コード、Wi-Fiパスワードを安全に管理することができます。従来の「キーチェーンアクセス.app」とは別アプリとなっていて、今後はこちらの「Password.app」を使っていくように誘導されます。
さて、macOS 15での「Password.app」の使い勝手はどんなものなのか、使ってみましょう。
Safariなら、そのままの状態で自動ログインに対応しています。
Google Chromeとその互換ブラウザなら、「iCloudパスワード」という拡張機能をインストールすれば自動入力が使えるようになります。
- DownloadiCloudパスワード - Chromeウェブストア
iCloudパスワード拡張機能は、macOS SonomaおよびiCloud for Windowsアプリが対応するWindowsバージョンと互換性があります。PCで拡張機能を有効にするには、Microsoft StoreからiCloud for Windowsアプリをダウンロードして、iCloudパスワードを有効にします。
パスキーに対応しているサイトなら、パスキーでログインすると簡単です。
保存されているパスワードの書き出しもできます。
csv形式のみなので、このまま保存するのはちょっと怖いですね。
バックアップとしては使いにくいので、他サービスに移行する時だけ利用するようにしましょう。
macOS版は、他のパスワードマネージャからのインポートにも対応しています。
読み込めるのはcsv形式のみ。
1Passwordからインポートできるかテストしてみました。
列のラベルが必須ということで、「列のラベルを含める」にチェックを入れてcsv形式で書き出しました。
読み込めないエラーが出ました。
Password.appから書き出したcsvファイルは、Title / URL / Username / Password というシンプルな構成になっています。
一方、1Passwordから書き出したcsvファイルは、かなり複雑。さらにカスタムフィールドも含むので、そのままの状態では互換性は無く読み込めないようです。
今回使ったものはベータ版なので、今後のアップデートで他のパスワードマネージャからのインポートにも対応するかもしれませんし、サードパーティのパスワードマネージャに忖度して、インポート機能はスルーされるかもしれません。
パスワード情報をcsvで書き出すのもちょっと怖いので、ブラウザで1Passwordでログインする → Password.appに保存する を使ってチマチマ移行していくのがいいかも。