実は逆に危ない?災害時のフリーWi-Fiを安全に使う方法

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台風19号によって河川の氾濫被害などが発生した地域では、フリーWi-Fiの「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」が提供されています。

提供地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、静岡県です。

00000JAPAN SSID

「00000JAPAN」は、ログインの必要がなく、すぐに使えるフリーWi-Fiとして、3大キャリアのWi-Fiスポットが無料開放されたもので、通常時は「au Wi-Fi SPOT」「ソフトバンクWi-Fiスポット」「docomo Wi-Fi」が提供されているエリアが「00000JAPAN」に変わります。

この他にも通常時ではログインの必要があるWi-Fiスポットが、エリアオーナーの意向により無料開放されているケースもあります。

非常にありがたい話ですが、こういった災害発生時に提供されるフリーWi-Fiを利用する場合には、ちょっと注意が必要です。

災害時に無料開放されるフリーWi-Fi利用上の注意とは?

ログインの必要がない

一般的なフリーWi-Fiとは違い、認証がなく誰でも使えるという公共性の高さがあります。

Wi-Fi一覧画面に表示されるSSID「00000JAPAN」をタップするだけで自動で接続されます。

非常に便利ですが、セキュリティ面では完全ノーガード状態ということになります。

通信が暗号化されていない

これはフリーWi-Fi全般に言えることですが、通信が暗号化されていないので悪意のある第三者によって通信内容が傍受される危険性があります。

iOSでは暗号化されていない通信のSSIDには「安全ではありません」といった表示が出ますが、フリーWi-Fiだとよくあることなので気にしないという人も多いかもしれません。とはいえ、決済サービスや何らかのサービスにログインする時に使うのは避けたほうが無難です。特に人が多い場所では、どんな奴がぶら下がっているか分からないので。

利用するのは、ブラウザでhttps接続のサイトだけにしましょう。

さらに、前述のようにログインの必要がないということで、偽物のアクセスポイントが登場する可能性もあります。

00000JAPANの偽物に注意する

ログインせずに使えるという特長はデメリットにもなります。

ログインを必要とするフリーWi-Fiは、まずネットワークに接続する前にログイン画面が表示されますが、「00000JAPAN」はログインを必要としないのでそういった画面はありません。

「00000JAPAN」を真似た名前のSSIDで、偽物のアクセスポイントを作成する人物が出現する可能性もあります。

SSIDの一覧画面で上に表示されるように「00000JAPAN」(本物は0が5つ)よりも0が少ない「0000JAPAN」だとか、0の前に.を足して「.00000JAPAN」といった感じにした偽のアクセスポイントに引っかからないように注意。

本物は0が5つ。
ファイブゼロジャパンなので0が5つと覚えると分かりやすいです。

フリーWi-FiではVPNを使う

どうしても「00000JAPAN」を使わざるを得ない状況になった場合は、せめてものセキュリティ対策としてVPNサービスを経由するという方法があります。これは他の暗号化されていないフリーWi-Fiでも同様のセキュリティ対策です。

VPN (仮想プライベートネットワーク)で通信を暗号化することで、暗号化されていないフリーWi-Fiでも比較的安全なインターネット接続を行うことができます。

VPNも様々で、海外の怪しいサービスもあれば国内のちゃんとしたサービスもあります。

基本的には有料のサービスですのでお金はかかりますが、一時的に使うのであれば無料で使えるものもあります。

例えば、トレンドマイクロの「フリーWi-Fiプロテクション」なら7日間無料で試用できますし、Cloudflareの「1.1.1.1」ならWarp+という機能を使って10GBまでは無料で使うことができます。

1111 Warp VPN 011111 Warp VPN 02

1.1.1.1でVPNを使うには、設定からWarp+に切り替えます。
VPNに切り替わるとIPアドレスも変更になります。

VPNを弾いているサービスは利用できなくなるので注意。

「00000JAPAN」を安全に使うには?

  • とにかく偽物のアクセスポイントに注意する
  • ブラウザでhttps接続のサイトだけ利用する
  • サービスへのログインや買い物は行わない
  • VPNを使う

最近は、ほぼ全てのサイトがhttps接続になっているので、あんまり意識しなくてもいいと思います。

とりあえずフリーWi-Fiを安全に使うには、VPNをかませばOK。
VPNについては、それなりにメジャーな信頼できるサービスを利用すること。
安さに釣られて海外のワケのわからないVPNは使わないように注意。

そんな感じでしょうか。

自宅に固定回線を引いている人なら、無線ルーターをVPNサーバーにしてそこに接続するという方法もあります。

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