Appleの公式サイトにある「Apple製品のお手入れ方法」というページにて、Apple製品に消毒剤を使っても大丈夫ですか?という内容が追記されました。
3月10日に追記された内容は、以下の通りです。
これまでApple製品の手入れには、アルコールを含んだものは一切NGとされていたのに、今回追加された内容によると、70%までのイソプロピルアルコール含有のクリーニングシートはOKということになっていて、ちょっとした戸惑いが起きています。
70%って結構な濃度ですけど、ホントに大丈夫なの?
これまでは、アルコール入りのウェットシートやOA用のクリーニングシートなどは、ディスプレイのコーティング剥がれの原因となったり、キーボードの刻印を剥がしたり、樹脂やゴム、シリコンパーツの劣化を招くことになる、というのが常識とされていました。
これはApple製品のみならず、家電製品やガジェット類などの清掃にも当てはまります。
ところが、今回追記された内容には、70%までのアルコール入なら「ディスプレイやキーボードなどの外表面を優しく拭き取る分にはかまいません。」とあります。
ノンアルコールのウェットシートでは完全な除菌はできないので、新型コロナウイルス対策として、アルコール入りの除菌シートを用いたいというニーズは確かにあると思いますが、本当にアルコール入りの除菌シートでディスプレイを拭いてもいいのか?
iPhoneやiPadなどで保護ガラスフィルムを貼り付けている場合なら、多少のアルコールは影響を及ぼさないと思いますが、ディスプレイがむき出しの場合、アルコール入りの除菌シートを用いるのはかなり抵抗があります。
実際、過去にはMacBook Proの画面のコーティングが剥がれるという問題が指摘されていますし、リスキーな行為には違いありません。
iPadの項目をチェックすると、コーティング剥がれの原因になるものとしては、ガラスクリーナー、家庭用洗剤、エアダスター、スプレー式の液体クリーナー、溶剤、アンモニア、研磨剤、過酸化水素を含む洗剤とあり、iMacの画面やApple Displayの項目では、アセトン含有の洗剤は使わないでくださいとあります。
MacBook Proなどの画面を清掃するには、糸くずの出ない柔らかい布を水で湿らせて、それで画面を拭けとのことでした。
しかし、70%までのアルコール除菌シートなら影響は無い!というのはちょっと考えられないですね。
その製品を長く使うのなら、やっぱり除菌シートは使わないに越したことは無いし、iPhoneのように1年や2年で買い換えるデバイスなら、コーティング剥がれの影響が出るまでに手放すので問題ない、という認識も理解はできますけど。
- Source Apple 製品のお手入れ方法 - Apple サポート