現在のMVNO市場では、新規契約の半数以上が大手キャリアのサブブランドで占められているといわれています。これを受けて、とうとう総務省が調査を実施するようです。
この調査では、大手キャリアまたはその子会社によるMVNOの寡占化がどこまで進んでいるかや、料金プランなどを調べ、来年の4月〜5月頃に結果を公表するということです。
寡占(かせん、oligopoly)とは、ある商品やサービスの市場が少数の売り手に支配されている状態のこと。少数が1社だけである場合は独占という。
ここでいう大手キャリアとは、ドコモ、ソフトバンク、auのこと。
サブブランドとは、Y!mobileとUQ mobileのことを指しています。
通信速度が速くて、料金も初年度に限り安く、人気のiPhoneも取り扱う、TVCMもバンバン打っていて一般の認知度も桁違い。独立系のMVNO事業者からは「大手キャリアの寡占化が進むと、太刀打ちできない。」といった声が上がっているといいます。
このまま大手キャリアとその子会社でMVNO市場の寡占化が進むと、料金プランが高止まりする懸念もあることから、今回の総務省の動きには、MVNO事業者のみならずMVNOユーザーからも注目が集まりそうです。
何事もバランスが肝心、ということですね。
さて、どうなるか。
- Source 日本経済新聞
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